前回のブログで「フリーランスになって良かったこと!」を書いたので、今回はフリーランスになって大変だったことについて書いてみようと思います。ちなみに自分はフリーランスになって4年目、まだまだ駆け出しです(笑)その前は自動車雑誌の編集プロダクションで編集者として6〜7年、出版社でPC/スマホ/ガジェット系ムック本の編集者として1年、1年半ほど海外放浪(無職というのもアレかなと思ってフリーライターってことにしてました 笑)ののちに2年半ほどWEBコンサルティング系の会社で編集者・ライターをしておりました。ですので独立前に13〜14年くらいは会社員として紙媒体/WEB媒体のコンテンツ制作に関わっておりました。詳しいプロフィールは、別ブログでも書いていますので、もし興味があれば見てくださいね!
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最初にお伝えしたいこと
“フリーランス”と名乗れば、誰だってその日から独立できます
最近は「フリーランス」という言葉が定着してきましたが、会社や団体などに所属せず、案件ごとに自由に契約して仕事をする人であれば誰でもフリーランスです。ライターやカメラマン、デザイナー、プログラマー、エンジニア、あとはモデルやタレント、YouYuberやインスタグラマー、ディレクターや営業、コンサルタント、投資家、メイクさんやスタイリストさん、放送作家などなど、会社に事務所に属していない個人事業主であれば、みんなフリーランスとも言えますよね。
で、「個人事業主になるぞ!」と思ったら、まず何をすればいいのか? それは、「自分はフリーランスです!」と名乗ればいいだけです。正確に言えば、税務署に「開業届(個人事業の開業・廃業等届書)」を提出する必要がありますが、未提出でも特に罰則がないので出していないという人も多いみたいですよ。例えば、不動産業や士業で独立するなら資格も必要ですが、ライターやカメラマン、デザイナーやエンジニアであれば特に資格も必要がないので、本当に「フリーランス」と名乗れば、その日からあなたはフリーランスになれます!あとは仕事を見つけて、ちゃんと生活費を稼いで、納税できる収入が得られれば、“プロ”のフリーランスです!
というわけで、最近はフリーランスって言葉が独り歩きして「フリーランスになれば稼げる!」「独立すれば収入1000万円以上も夢じゃない!」「フリーランスなら自由なときに働ける!」「会社員とは違って週3日働くだけで月収50万円!」みたいな謳い文句をよく目にしますし、「フリーランスになることが目標!」って声もよく聞きます。実際に「フリーランスになる方法を教えてください!」って相談もよく聞きます。ただ、個人的にはフリーランスなんて就職・転職と一緒だと思ってます。会社で働いて給料をもらうか、自分で案件をゲットして納品することで報酬をもらうかの違いでしかないんですよね。ということで、最初にお伝えしたいのが、フリーランスになったところで“働くことに変わりはないよ”ってことです。
で、フリーランスで働いてうまくいかなければ、再就職すればいいわけです。就職・転職するみたいに気軽にフリーランスになればいいと思うんですよね。失敗してもそれは経験。うまくいかなければ会社に所属すればいいじゃないですか?それくらいの軽い気持ちのほうが精神衛生的に良いと思いますよ(笑)自分もフリーランスになりたい!って強い意志はなくて、「独立しても生活に困らないくらいは収入も得られそうだし、とりあえずフリーランスになろうかな」って感じではじめました。独立したからには、ちゃんと税金払って生活できるように頑張ろうと日々考えていますが、ダメなら再就職してもいいかな〜なんて考えていますしね。
ちょっと脱線したので、次からはフリーランスになって3年間で大変だったな〜と感じたことを書いていきたいと思います。ちなみにフリーランスになって良かったことは、別のブログで書いているので興味があればご覧ください!
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独立して大変だったこと①
フリーランスの始め方がわからない!開業届ってなんだ?
最初に困ったのが、個人事業主として働き始める方法がわからないかったことですね。とはいえ、最初に書いたとおり、基本的には「フリーランスです」と名乗って、あとは税務署に行って「開業届(個人事業の開業・廃業等届書)」を出すだけでOK!確定申告で青色申告を選択するなら一緒に「青色申告承認申請書」を出す必要もあります。白色申告なら特に提出不要。あとは健康保険と国民年金の手続きくらいでしょうか? とりあえず、このあたりの手続が終われば、晴れてフリーランスとして業務開始可能です!
ちなみに自分が会社を辞めてフリーランスになるときにしたことは
1.開業届を提出する
2.青色申告承認申請書を提出する
3.国民年功保険と国民年金の手続きをする
4.事業用の銀行口座を作る
5.名刺を作る
6.WEBサイトを作る
くらいです。
「5.名刺を作る」と「6.WEBサイトを作る」は、「4.事業用の銀行口座を作る」で屋号付きの口座を作るのに必要だったので急いで用意した程度ですね。銀行口座は、新しく作らなくても普段使っているものでいいですし、あまり使っていない銀行口座があればそれを事業用として使うのも手です。ちなみに自分は三井住友銀行(SMBC)で仕事用に屋号付き口座(「コンテンツライト+名前」の名義)を用意しました。意外と屋号付き口座を作るのが面倒だったので、まずは1〜3だけ準備すればよいかなと思います。ただ、個人用の口座と報酬が振り込まれる口座を一緒にすると、確定申告のときに混乱するので別にしておいたほうがいいですよ。もし需要があれば、フリーランスを始める手順も実体験を元にブログにしてみますね!
【独立当初の教訓!】
・各種手続きは独立直後の暇な時期に終わらせておく!
・後々お金の管理が楽なので事業用口座を分けておく!
・メガバンクで屋号付き口座を作るならWEBサイトや名刺は早めに作っておく!
独立して大変だったこと②
コワーキングスペースに入れない!働く場所が決まらない!
独立当初は自宅で仕事をしていたのですが、その当時は6畳1Kの決して広いとは言えない部屋に住んでいたので、仕事用のスペースを確保すると部屋が手狭に。あと自宅だとベッドが近くて、すぐに休憩しがちだったので仕事場を探そうと、近くの某有名コワーキングスペースに突撃するも撃沈、入居できず。。。とはいえ、せっかく場所を選ばずに働けるフリーランス生活、電車通勤しなきゃいけない場所にコワーキングスペースを借りるのも面倒だし、そもそも独立当初でお金もないので高いところを借りるのは無理。最終的には、家の近所のトランクルーム(貸倉庫)を借りて、利用頻度の低い荷物や撮影機材を移動してスペースを仕事スペースを確保しました。結局、独立して1年はその環境で仕事して、1年後に広い自宅件事務所に引っ越したんですけどね。
【コワーキングスペース探しでの教訓!】
・都内のコワーキングスペースは金額も高く、競争率も高い!
・独立当初でお金がなければ自宅で十分、荷物が多ければトランクルームへ!
・せっかくフリーランスになったのに電車通勤したいですか?自分は自宅作業を選択!
独立して大変だったこと③
引っ越しの審査が通らない!?部屋探しに苦戦!
トランクルームを借りて、なんだかんだ6畳1Kの部屋で仕事をしていたわけですが、さすがに荷物も増えて収拾がつかなくなってきたので独立して1年が経つ頃に引っ越しを決意!しかし、独立したばかりで収入証明もない状態なので部屋探しに苦戦。フリーランスが部屋を探す場合は、一般的には収入を証明する前年の確定申告書が必須です。が、独立1年以内だと確定申告書もないですよね。そこで審査に通らない問題が発生しました。で、自分は3月ぐらいに引っ越したので、会計士さんに大急ぎで確定申告書を作ってもらい、それを不動産屋さんに持っていって審査してもらい、なんとか引っ越しすることができました。
「ライター業だけを生業にする!「WEB構築やシステム開発だけを生業にする!」といったように、パソコンさえあれば仕事ができる環境なら狭い部屋でも良いですが、自分の場合は編集業務にライター業務、WEBディレクター業務、ちょっとしたコンサル業務、静止画や動画の撮影業務もしているので、どうしても機材関係が増えちゃうんですよね。特にカメラやレンズ、ストロボ機材に音声機材など、撮影機材が非常にかさばります。ということで6畳1Kの部屋から20畳近くあるワンルームに引っ越しを決意したわけです。そのうち、ルームツアーがてら我が家の作業環境もご紹介しますね!フリーランスの人はもちろん、テレワークで自宅作業する人にも少しは参考になるかなーと思ってます。
ちなみに最初は、自宅件事務所として使うこと、将来的な法人化も考えて“事務所可”の物件を探していたんですが、数が少なくて高い。賃料もですが敷金・礼金が高いケースが多くて、いい部屋もなかなかないんですよね。結局、自分の場合は来客も少なく、スタッフを雇う予定もないということで普通のマンションを借りました。不動産関係や経営者の知り合い、税理士さん・会計士さんに聞いたところ、無理に事務所可の物件を選ばなくてもいいですよという話でした。人の出入りが多いなら事務所可な物件が良いそうですけどね。あと、事務所不可の物件でも相談すれば、来客の少ない事業者なら対応してくれる大家さんも多いそうですね。
【部屋探しの教訓!】
・独立直後は審査がきびしいので会社員のうちにに引っ越しを終わらせる!
・独立後に引っ越すなら確定申告が終わって書類が揃ってからにする!
・事務所可な物件は高い!来客が少なかったり、法人化しないなら普通の物件で良し!
独立して大変だったこと④
確定申告ってなんだ?お金の管理方法がわからない!
会社員時代は、会社が年末調整してくれるので確定申告も不要ですし、保険や年金も天引きされているので気にしてませんでした。ということで独立して一番困ったのがお金の管理。最初の頃は、確定申告ソフトを入れて自分で打ち込んでましたが、仕事が忙しくなってくると面倒に(汗)簿記の本を買って勉強もしましたが、お金の管理って苦手なんですよね。で、早々に諦めて税理士事務所や会計士事務所を探すことに。確か独立して最初の年末に5〜6件、ネットで見つけた近くの税理士事務所・会計士事務所に相談に行った気がします。当時は、帳簿記載や確定申告の相場もよくわらないし、サービス内容も理解してなかったんで、いろいろ聞きまくりましたね。で、今もお世話になっている先生に出会い、お金のことをいろいろ面倒みてもらってます。
ケースバイケースですが、仕事が忙しくなってきたら税理士事務所・会計士事務所に相談して、すこしでも事務作業の負担を減らして、そのぶん本業を頑張ったほうが個人的にはいいと思いますよ。「売上が少ないから税理士・会計士の先生にお願いするお金がもったいない」「クライアントが決まっていて、経費もあまり使わないから自分でしても手間じゃない」「勉強のために自分で確定申告をしたい」という場合はいいですけどね。自分は、勉強として1年目は確定申告を自分でしようと思ってましたが、仕事が忙しくなって早々に挫折しました(汗)
【確定申告の教訓!】
・誰でも簡単とうたっている確定申告ソフトだけど最低限の知識は必要!
・取引先が少なかったり、経費が少ないなら青色申告も自分でできる!
・仕事が忙しければ税理士さん・会計士さんに相談して本業に時間を使うべき!
独立して大変だったこと⑤
100万円以上の外注費が!?キャッシュが足りない!
ある程度、仕事が安定してきた頃、企業内で使う印刷物1冊の編集業務の相談を受けました。けっこうなボリュームの印刷物だったので、自分は編集者として全体管理を行い、ライターさん、カメラマンさん、デザイナーさん、さらに印刷屋さんに仕事をお願いする形になったのですが、これだけの人が入ると外注費も膨大になるわけですよね。外注費の総額は100万円以上! で、外注費の支払いタイミングと、納品物の入金タイミングがずれて、一時的にキャッシュフローが崩壊(汗)まだ独立して日が浅かったので自転車操業的な感じで、ドカッと大きな支払いが来る怖さを知りました。あと外注費や入金の支払いサイクル(支払サイト)って大切だなーと実感しましたね。
外注費の支払いタイミングをズラしてもらう方法もありますが、個人的に後からズラしてもらうってのは嫌!やっぱり仕事は信用第一、最初に決めたことは通したいです。個人で勝負するフリーランスだからこそ、信用関係は大切にしたいって想いがありますし、今のところ外注しても納品翌月末には入金という支払いサイクルを崩したことはないです。いやー、ある程度の運転資金って大事ですね。しかし、現実問題としてキャッシュが足りない状況に陥ると焦ります。
で、急遽、担当してもらっている税理士さんに相談して、融資してもらえそうな金融機関を紹介していただきました。とはいえ、初めての取引かつ独立して間もないフリーランスで、さらに急ぎで資金がほしい状況。大急ぎで売上状況の資料を作ったり、事業計画書を作ったり、それらの資料を持って面談に行ったりと大変でした。なんとか融資も受けられ、外注費の支払いもでき、運転資金にも余裕ができてキャッシュフローが正常化したわけです。
ちなみに融資を受けたのは、結果的に良かったなと思います。金融機関で実績を作って融資を受けやすくなるというのもありますが、それまでどんぶり勘定だった売上状況も把握できましたし、事業計画書を作って将来を見直すいい機会になりました。あと融資を受けられるという余裕が生まれたので、急な大型案件でも対応できるようになったのも大きいかなと思います。フリーランスとはいえ、ある程度の規模の案件になると、いろんな人に協力してもらう必要もありますからね。そんなときに「運転資金がなくて案件が受けられない」「資金不足で経験や実績のあるクリエイターさんに仕事を受けてもらえない」なんてことになったらもったいないです!
ちなみに自分は、信用金庫からの融資と、世田谷区の中小企業融資の2箇所から融資を受けました。信用金庫からの融資は、会計士の先生からの紹介ということで非常にスムーズに借り入れできました。とはいえ、売上実績や事業計画書は用意しましたし、何度か面談にも足を運んでいます。世田谷区の中小企業融資も企業診断士の先生との面談はありましたが、思ったより簡単に融資を受けられました。また最近は、コロナウイルス関連で特別融資や助成金の枠も広がっていますし、状況によって変化しているので相談してみるといいかなと思いますよ。実績づくりと経験という意味でも少額で、国や地方地自体の融資を受けてみるというのは、いい経験になりますよ。国や地方自治体の融資であれば金利も低いですし、今はコロナウイルス関連で無金利というケースもありますからね。
あと、融資を受けるタイミングですが、個人的には独立直後か独立3年目以降が良いかなと思います。融資を受ける場合、通常は過去2年分の収支報告(確定申告書/会社員であれば源泉徴収票)が必要になります。しかし、独立直後は、そういった書類がありませんよね。そんな人のために国や地方自治体では、独立直後でも借り入れができる「創業者向けの融資」というものを用意しています。創業者向けの融資であれば、確定申告書等がなくても事業計画書などを用意することで融資が受けれれます。あとは、2年分の確定申告書が用意できる段階ということで独立3年目以降。自分は、2期目の確定申告書を用意している中途半端なタイミングで融資を受けたので、とりあえず1期分+2期目の予測収支を資料にまとめて審査を受け、その間に大急ぎで会計士さんに2期目の確定申告書を作ってもらうというドタバタな状況(汗) 2期分の確定申告書が用意できていれば、もっと楽だったのにな〜とちょっと反省ですね。
【運転資金の教訓!】
・外注費・経費が発生する仕事は要注意!運転資金には余裕を持って!
・融資を受けるなら独立直後か独立3年目以降がおすすめ!
・国や地方自治体の中小企業向け融資は思ったよりも簡単!
就職・転職するみたいに気軽にフリーランス
大変なことも多いですが経験になることも多いですよ
ほかにも独立して大変だったことがありますが、パッと思いついたことをまとめてみました。また、気づいたことがあれば随時更新したり、新しくブログにまとめてみようと思いますね。フリーランスとして独立すると、自由に働けるぶん、自分でやらなきゃいけないことも増えるので大変です。ですが、そのぶん将来につながる経験が絶対に得られます!
フリーライターやデザイナー、エンジニア、カメラマン etc.、フリーランスといってもいろいろ。どんな業種であれ、個人として仕事をするので営業や提案の幅も広がりますし、責任が増えるぶん仕事の幅ややりがいも増えるんじゃないでしょうか?少なくとも自分は、少しは成長できた気がしますし、独立したからこそできること、やりたいことがたくさんで充実してます。なかなか仕事に追われて、新しいことに挑戦できないって悩みもありますが、今はコロナウイルスで時間に少し余裕ができたので、まず手始めにブログを再開したというわけです。
フリーランスになる、独立するっていうと大変な印象ですけど、就職・転職先がフリーランスってくらい気軽に独立してもいいかなと個人的には考えています。自分も「独立してダメなら再就職しよう!」って気持ちではじめて4年目です。もともと「フリーランスになりたい!」って強い意志があったわけでもありません。どちらかというと、「フリーランスにはならないだろうな〜。自分は会社員が合っているな」と思っていたくらいです。その考え方は今も変わっていなくて、ダメなら再就職しようと思って日々働いています。ただ、せっかく独立したんだから成功したいって気持ちもありますけどね!
もしフリーランスになりたい、独立したいといったお悩み相談があればご連絡くださいね!なにぶん、ひとりで仕事をしているので、なかなか返信できないかもしれませんが、落ち着いているタイミングでしたらご相談にのりますよ。また、お仕事のご相談も大関係です。お問い合わせフォームからメールもしくはお電話でのご相談も大歓迎です!こんなご時世ですし、オンラインミーティングでお話するだけでも良いですし、お気軽にご相談くださいね!どうぞよろしくお願いいたします。
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